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Tahata Yumiko (japanese version)

田畠佑実子
社会学博士、URMIS客員研究員(ニース・ソフィア=アンティポリス大学)

連絡先:yumi.tahata@gmail.com

博士論文公開口頭審査
日時:2016年4月28日 
場所:ニース・ソフィア=アンティポリス大学

論文題目:« Qu’est-ce qu’un Français ? » La construction et les effets de la « francité » dans la société française contemporaine
(「フランス人とは何か」現代フランス社会における「フレンチネス」の構築とその作用)

指導教授:ジョスリン・ストレイフ=フェナール、関根政美

審査員:
スティーヴ・ガーナー(Steve GARNER), 犯罪学・社会学部長, バーミンガム・シティ大学
フランソワーズ・ロースリー(Françoise LORCERIE), CNRS名誉研究ディレクター
ダモン・マヤフル(Damon MAYAFFRE), CNRS研究員, HDR(研究指導資格保持者)
関根政美, 慶應義塾大学名誉教授 (指導教授)
塩原良和, 慶應義塾大学教授
ジョスリン・ストレイフ=フェナール(Jocelyne STREIFF-FENART), CNRS名誉研究ディレクター (指導教授)
鈴木規子, 東洋大学准教授

要約:本論はフランス人のプロトタイプの概念(フレンチネス)の構築およびそれが人びとのカテゴリゼーションに及ぼす作用の分析を試みるものである。その狙いは、マジョリティとしてのフランス人を、マイノリティグループと同様に研究の対象とすること、また、「内的な他者」([十全には]フランス人でない者)という像が構築されるロジックを明らかにすることである。それにあたり、本論では、政治言説分析および制度的統合実践のフィールドワークというふたつの異なる調査を採用する。分析が明らかにしたのは、第一に、レファレンスとして作用し定義を必要としないマジョリティとしてのフランス人から、エスニック化され名付けられたフランス人(le « français de souche)への概念化の変遷である。第二に観察されたのは、フランス人を定義する項目のシビックな領域への収斂、およびそれに起因する、「共和国的価値」の支持あるいは尊重の度合いに応じたフランス社会内の人びとの差異化の動きである。この今日的なフランス人の定義は受入統合契約の思想的基盤をなしている。同制度のフィールド調査で観察されたのは、担当官によって実践される、フレンチネスをめぐる「われわれ」と「彼ら」のカテゴリゼーションと、そのカテゴリゼーションに対する契約者たちの様々な抵抗および印象操作の戦略である。